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2025.07.16 お知らせ

古古古米とは?古米との違いや安全性・活用法を解説!

古古古米

スーパーで見かけない“古古古米”って何?古米や古々米との違いから、安全に食べるコツ、風味の変化、アレンジレシピ、保存術、非常食や肥料への再利用法までを網羅的に解説。食品ロスを減らしながらムダなく美味しく味わう方法が一目で分かります。さらに炊飯のポイントやブレンド比率、古古古米を使った絶品チャーハン・おかゆ・甘酒の作り方まで紹介するので、初めて扱う人でも今日から安心です。防虫・脱臭に役立つ生活アイデアも載せています。

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古古古米とは?意味と読み方を解説

古古古米(ここここまい)とは、精米後おおむね3年以上倉庫などで保管された白米を指す俗称です。一般的に「古米」は1年以上経過した米、「古古米」は2年以上経過した米を指すため、古古古米はさらにその上の年代ものというイメージになります。

読み方と語源

読み方は「ここここまい」。元来「古米(こまい)」に年数を重ねるごとに「古」の文字を増やすことで、経過年数の長さを視覚的に強調した呼び名として流通関係者が口頭で使い始めたと言われています。

いつから古古古米と呼ばれるのか

精米日からの経過年数による分類

呼称精米からの経過年数主な風味の変化
新米0〜おおむね1年未満みずみずしく甘みが強い
古米1年以上水分が抜けて硬めの食感
古古米2年以上香りが弱まりややパサつく
古古古米3年以上変質・劣化のリスクが高まる

古米との違い

「古米」は消費者庁の食品表示基準でも用いられる一般的な表現ですが、古古古米はあくまで非公式な俗称です。そのため、店頭パッケージに明記されることはほぼなく、業務用在庫や備蓄米の管理現場で内部区分として用いられる傾向があります。

古古古米が市場に出回る背景

政府の備蓄米や大規模倉庫に保存されていた在庫が放出される際、飼料用・加工用に回されるケースがあります。食味が低下しているため家庭用として流通することはまれですが、コスト重視の業務用途や災害備蓄の更新時に発生することがあるのが実情です。

公的な定義は存在しない

農林水産省や日本農林規格(JAS)には「古古古米」という区分は定められていません。そのため、精米年月日や賞味期限を確認し、実際の保管状況を見極めることが重要です。

古古古米は食べられるの?安全性とリスク

古古古米の定義と保存期間の目安

一般的に収穫から3年以上経過した未精米または精米後の白米が「古古古米」と呼ばれます。流通量は少ないものの、倉庫や家庭の備蓄米が長期保管される過程で発生するケースがあります。保存環境が良好であれば理論上は食用可能ですが、品質劣化の進行度合いによっては口にしないほうが安全です。

変質を引き起こす主な要因

要因具体的な影響代表的な症状
温度25℃を超える環境でデンプン分解酵素が活性化甘味低下・酸敗臭
湿度相対湿度70%超で水分が吸着カビ・粘り不足
酸素酸化反応による脂質の劣化油臭・黄変
害虫コクゾウムシなどの繁殖虫食い・粉化
ビタミンB群の分解栄養価低下

食べられるかどうかの判断基準

目視・嗅覚・味覚での確認が基本です。異常を感じた場合は絶対に試食せずに廃棄しましょう。

チェックポイント安全な状態危険な状態
乳白色〜わずかな黄味濃い黄褐色・黒ずみ
においほとんど無臭酸化臭・カビ臭
触感粒が硬く割れにくい粉状の崩れ・粘つき
虫害虫や卵が見当たらない生きた虫・死骸・糞

食中毒リスクと具体的な対策

古古古米にはカビ毒(アフラトキシン)・バチルス属芽胞菌などが潜むおそれがあります。炊飯時の高温では芽胞を完全に死滅できない場合があるため、以下の対策が重要です。

  • 精米時に色彩選別機で変色粒を除去
  • 炊飯前に流水で丁寧に研ぎ、ぬかや汚れを取り除く
  • 炊飯後は長時間保温せず、2時間以内に冷凍保存

安全に食べるための下処理と調理ポイント

古古古米を炊く際は、水加減と浸漬時間を調整することで食感を改善できます。

  1. 浸漬時間は通常の1.5倍(60〜90分)を目安に設定
  2. 水は米重量の1.2〜1.3倍とし、酒大さじ1を加えて臭いを緩和
  3. 炊き上がり後に蒸らし時間を長めに取ることでパサつきを抑制

保存に適した条件と再劣化防止策

密閉容器+冷蔵庫(5℃前後)での保管が最も効果的です。真空パック後に冷凍すると品質変化をさらに遅らせることができます。

  • 開封後は1か月以内に消費
  • 吸湿材・脱酸素剤を併用し酸化と湿気を抑える

食べる/廃棄の判断フロー

ステップYESNO
異臭やカビがないか確認次のステップへ進む廃棄
虫害や変色がないか確認研ぎ・浸漬を実施廃棄
試験炊飯で風味を評価食用もしくはリメイク廃棄

上記フローで「廃棄」と判断した場合は、自治体の分別ルールに従い可燃ごみ扱いで処理してください。家庭菜園用の堆肥にする方法もありますが、虫卵やカビが混入する可能性があるため十分な発酵管理が必要です。

古古古米の味やにおいの特徴は?

古古古米の味の変化

収穫から3年以上が経過した古古古米は、デンプンや脂質が酸化しやすくなるため、甘みや旨味が薄れ、舌に残る粉っぽさが目立つ傾向があります。加熱しても粒の中心部まで水分が入りにくく、粘りが弱まることでボソボソとした食感になりやすい点が特徴です。

水分量と食感の関係

玄米および白米は時間の経過とともに水分が徐々に抜けていきます。特に古古古米は含水率が13%前後まで低下している場合が多く、炊飯時に通常より多くの水を加えても、粒の外側だけがふやけて中心が硬い「芯残り」が起こりやすくなります。

においの特徴

酸化した脂質が放つ古米臭(こまいしゅう)が強くなるのが代表的なサインです。特に揮発性の高いヘキサナール類が増加し、古新聞や段ボールのようなにおい、あるいは油が劣化した臭気を感じやすくなります。保管状態が悪いとカビ臭や土臭さも混在します。

特徴新米古米(1〜2年)古古古米(3年以上)
香り炊き立ての甘い香り香りがやや弱まる古米臭・油臭が強い
甘み・旨味豊か甘みが減少ほとんど感じにくい
食感もっちりやや硬めパサつき・芯残り
吸水性良好時間がかかる吸水しにくい

劣化度を見極めるポイント

味やにおいのほか、色や艶の低下も劣化の目安になります。白米であれば粒が灰色がかり、透明感が失われていないか確認しましょう。玄米の場合は胚芽部が黒ずんでいないかがチェックポイントです。

家庭でできる簡易チェック方法

手の平に少量の米を載せて軽く温め、鼻に近づけると臭気成分が揮発して判別しやすくなります。また、フライパンで乾煎りし、立ち上る香りを比較する方法も手軽です。酸化した油臭やカビ臭を感じた場合は、可食かどうかにかかわらず炊飯を避け、別の用途に回す方が無難です。

古古古米の活用方法|食べ方・再利用レシピ

炊飯でおいしく食べるテクニック

洗米と浸水のポイント

古古古米は乾燥が進んでいるため、通常より丁寧な洗米と長めの浸水がカギとなります。無洗米でない場合は3回ほどさっと研ぎ、最後に米の重量の15〜20%の水を追加して60分浸水すると吸水ムラを抑えられます。

炊飯器モード・調味料での風味アップ

最近の炊飯器には「古米」専用モードが搭載されている機種もあります。通常モードしかない場合は酒小さじ1と米油2〜3滴を加えると、パサつきを抑えつつツヤが復活します。炊き上がったら10分蒸らし、釜底から大きく混ぜることで香りが均一に広がります。

リメイクレシピで主食以外に変身

パラパラ炒飯

水分が抜けている古古古米は、フライパンでほぐれやすいためチャーハンに最適です。卵を先に炒めて取り出し、強火で米をしっかり加熱してから具材と合わせると、パラッとした食感になります。

濃厚ライスグラタン

ホワイトソースとチーズで包むことで、古古古米特有の風味がマイルドになります。バターで米を炒めてから耐熱皿に移し、ソースとチーズを重ねてオーブンで15分焼けば完成です。

もちもち米粉スイーツ

フードプロセッサーで粉砕すれば自家製米粉が簡単に作れます。古古古米100gを細かく挽き、砂糖・片栗粉と混ぜて蒸しケーキにすると、もちもち食感が楽しめます。

保存食・発酵食品への応用

甘酒・どぶろく

麹と合わせて60℃前後で8時間ほど保温すれば、優しい甘さの甘酒が完成します。どぶろくを仕込む場合は、アルコール製造に関する法令を遵守し、許可が必要な点に注意してください。

味噌玉・塩麹

炊いた古古古米を練り込み、乾燥させて味噌玉にするとコクが増します。また、砕いた米を麹と塩水に漬ければ塩麹ができ、肉や魚の下味に便利です。

食品ロス削減のための非食用活用

鶏や魚の自家製飼料

水でふやかしてから配合飼料に混ぜると、鶏や観賞魚のエネルギー源になります。与えすぎは水質悪化の原因となるため、一回量は食べ切れる程度に抑えましょう。

プランター用生ごみ堆肥

古古古米を米ぬかと混ぜると発酵熱が発生し、家庭菜園の土づくりに役立ちます。密閉容器で1〜2週間置き、アンモニア臭が消えたら土と混ぜ込んでください。

活用シーン具体的な方法主なメリット
炊飯浸水延長・酒と米油食感とツヤを改善
リメイク料理炒飯、グラタン、米粉スイーツ独特の風味をマスキング
発酵食品甘酒、塩麹、味噌玉保存性と栄養価が向上
非食用飼料、堆肥家庭のゴミ削減、園芸に活用

古古古米を捨てる前に!再利用で食品ロスを防ごう

まだ食べられるお米を捨ててしまうと環境負荷と家計の両方が大きくなるため、古古古米も状態を見極めて上手に使い切ることが大切です。この章ではチェック方法からおいしく食べ切るレシピ、食用以外での活用、寄贈という選択肢まで具体的に紹介します。

古古古米を再活用する前のチェックポイント

まずは安全確認が最優先です。次の表を参考に、目視・嗅覚・触覚で状態を確認しましょう。

確認項目具体的なチェック方法問題があった場合の対処
黄色や灰色に変色していないか大きく変色していれば廃棄
におい酸っぱい・カビ臭がないか異臭があれば廃棄
虫害コクゾウムシなどの害虫がいないか密閉袋に入れて冷凍し、虫を除去
乾燥度握っても粉砕しない硬さかフライパンで弱火乾煎りして水分調整

家庭でおいしく食べ切るリメイクレシピ

古古古米で作る基本の米粉

フードプロセッサーに乾煎りした古古古米を入れて粉砕するだけで米粉の完成です。グルテンフリーのお好み焼きや天ぷら衣、クッキーに活用できます。

かためのごはんを活かす和風パエリア

旨味を吸いにくい古古古米でも、魚介だしとしょうゆで炊き上げれば香ばしいパエリア風に。フライパンにオリーブオイル、にんにく、えび、あさりを入れて炒め、古古古米と昆布だしを加えて蒸し煮にします。

発酵パワーで旨味アップ!塩こうじ&甘酒

柔らかく炊いた古古古米を麹と混ぜ、60℃前後で保温すれば甘酒ができます。塩こうじは米:麹:塩=1:1:0.3を目安に。発酵で風味がまろやかになり、肉や魚の下味に最適です。

食用以外で役立つアイデア

  • コンポストの基材:微生物のエサとなり発酵が進みやすい。
  • 米ぬか代わりの掃除粉:ミキサーで細かく挽き、畳やフローリングにまいて拭き取ると汚れが落ちる。
  • レンジ用カイロ:古古古米を布袋に詰めて電子レンジで温めれば繰り返し使えるエコカイロに。
  • 消臭・除湿剤:不織布袋に入れ、下駄箱や冷蔵庫に置くと湿気と臭いを吸収。

余った古古古米を必要とする団体へ

大量に余った場合は、フードバンクや災害支援団体へ寄贈する方法があります。未開封で賞味期限内のもの、保管状態が明確なものに限られるため、事前に受け取り条件を確認しましょう。送料は自己負担になるケースが多いので、段ボールに乾燥剤を同梱し、輸送中の劣化を防ぐ工夫をすると安心です。

古古古米はひと手間かけるだけで、主食にもサブ食材にも、さらには生活雑貨にも変身します。家族構成やライフスタイルに合わせた方法で使い切り、食品ロス削減にチャレンジしてみましょう。

まとめ:話題の古古古米の理解を深めて美味しい食生活を

古古古米は収穫から三年以上経過した米を指し、適切に保存すれば炊飯用としても利用可能です。風味と香りの低下は炊き込みご飯やチャーハンに活かし、昆布やだし醤油で補強すれば十分おいしく食べられます。高温多湿を避け密閉容器で保存し、変色や異臭を感じたら使用を中止することが安全に楽しむ条件です。余った場合は米ぬか代わりとして掃除や冷蔵庫消臭に活用すれば食品ロス削減につながります。家庭でも手軽に実践できます。

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